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――その日の夜、僕は真実を知る為に家から少し離れた公園にシグナムさん達を呼び出していた、 だけど・・・ シグナム「朱雀様、これは一体どういう事なのか御説明頂きたいのですが」 ――逆にシグナムさん達の質問攻めに遭ってしまい、仕方なく僕は今日起こった出来事の全てを 打ち明けた・・・ シグナム「それで、その得体の知れぬ男にデバイスを貰い、我等の許にはせ参じて戦闘を行った・・・ そういう事、で、いいのですね・・・?」 朱雀「えっ、ええ・・・」 ――シグナムさんの表情が険しくなった・・・ そして僕の目の前に近づくや否やいきなり僕の頬に平手を食らわした・・・ シグナム「あなたは・・・貴方は自分が一体何をしたのか本当にお分かりになっているのですか!?」 ――僕は、何も言えなかった・・・ シグナム「シャマル、お前もお前だ!!何故朱雀様を止めなかった!?」 シャマル「そっ、それは・・・」 朱雀「・・・僕がシャマルさんを説得したんです、シャマルさんは悪くありません・・・」 シャマル「・・・朱雀さん・・・」 シグナム「朱雀様は黙っていてください!!これは我々の問題です!!」 朱雀「・・・我々の問題ですって・・・?僕やはやてに黙ってこんな事をしているのが・・・?」 シグナム「・・・朱雀様?」 朱雀「はやての命を助ける為に人を殺す・・・?はやてさえ助かれば他の人はどうなってもいい・・・?」 ――僕は、さっきのお返しと言わんばかりにシグナムさんに平手を食らわした シグナム「・・・すっ、朱雀様・・・」 朱雀「誰がそんな事を頼んだ!?誰が人殺しをしろと命じた!?」 シグナム「・・・」 朱雀「皆は僕とはやてに約束したじゃないか!!纂集は行わないと、僕やはやてと一緒に穏やかに暮らすと・・・! それなのに・・・!いくらはやてを助けるためだからって人の命を奪うなんて・・・!」 ヴィータ「・・・殺しちゃいねー・・・」 朱雀「えっ・・・?」 ヴィータ「人殺しはしてねー!!ぜってーしてねー!!朱雀やはやてとの約束だから・・・、信じてくれ・・・!」 朱雀「えっ?でっ、でも・・・」 シャマル「本当なんです!!確かに私達は闇の書の纂集を行っていますが、命までは奪っていません・・・!! 御願いです、信じてください・・・!」 朱雀「・・・詳しく、話してもらえますか?闇の書の事と、はやての身に起こっている事の全てを・・・」 ――僕はシャマルさんに全てを聞き出した、闇の書が妹の魔力を吸い尽くしている事、闇の書の纂集を行う事で妹の負担を 減らしている事、妹が闇の書の主になって”エリクシル”という秘術を使えば妹の障害が治る事、そして・・・ 朱雀「・・・じゃあ、高い魔力を持っている者ならある程度抜かれても平気だと・・・?」 シャマル「・・・はい、それに私達が現在纂集を行っている相手は獰猛な魔物のみです・・・決して人間を相手に纂集は 行っていません・・・」 朱雀「本当ですか・・・?」 シャマル「えっ?えっ、ええ・・・」 ヴィータ(ホントは管理局の奴一人やっちまってるけどな・・・) シグナム「・・・朱雀様、そのデバイスを私に渡してください」 朱雀「えっ?」 シグナム「・・・あなたには、そんなものは必要有りません・・・、元々は我々が始めた戦い、今回の事はどうかお忘れに なって今まで通り普通の生活に・・・」 朱雀「・・・嫌だ・・・」 シグナム「朱雀様っ!」 朱雀「・・・そうやってまた皆は勝手に話を進めて僕達にその結果を押し付けるのか・・・!僕の気持ちなど考えもせずに・・・! それに、もう嫌なんだ、何も知らない、何も出来ない、と言い訳して妹は皆を見殺しにするのは・・・!」 ザフィーラ「朱雀様・・・いや、しかし・・・」 朱雀「決めたんだ・・・僕も戦うって・・・妹を助ける為に僕に出来る事をするって・・・!」 ヴィータ「なんでだよ・・・!なんでそーなんだよ、朱雀!」 朱雀「見たいんだ、そして知りたいんだ、自分の目と耳と足で、現実と、真実を・・・ 皆が本当に人殺しをしていないのか、妹が本当に助かる道があるのか、時空管理局の人達や”彼”が何を考えているのか・・・ 頼む、皆、僕にも手伝わせてくれ・・・」 ――僕は懇願した、だが・・・シグナムさんは突然僕の目の前にレヴァンティンを突きつけた シグナム「・・・貴方が思っている程現実は甘く無い、今回はたまたま上手くいったが、これからも時空管理局の者達に 追われ続ける事になるだろう・・・、その時にもし貴方が捕まったらはやて様の素性も明かされ、捕らえられる事になる・・・ 貴方自身の行動が結果的に逆にはやて様の御身を危険に晒す事になるのです・・・ それに、もしも闇の書の纂集をやり遂げたとしても、貴方の望む”結末”は得られないかもしれない、貴方が望んでいない 結末に行き着くかも知れない・・・それでも貴方は戦いを望む、と言うのですか・・・?」 朱雀「・・・はい、例えこれが”誰か”に踊らされた道であったとしても、僕は後悔しません、自分の運命は、自分で 決めたいんです」 ――僕は物怖じせずにシグナムさんを真っ直ぐに見詰めた、そんな僕に遂に観念したのかシグナムさんは剣を降ろし・・・ シグナム「・・・解りました・・・」 ヴィータ「おい、シグナム!!」 シグナム「・・・いいのだ、ヴィータ、朱雀様の言う事はもっともだ・・・私に止める権利は無い・・・ ただし朱雀様、二つだけ約束して下さい・・・」 朱雀「約束?」 シグナム「はい、一つは朱雀様がご自身の今の生活を第一に考えて行動すること、そしてもう一つは戦いの際には常に私と共に 行動することです、誓えますか・・・?」 朱雀「・・・わかりました・・・」 ――それぞれがそれぞれの状況と覚悟を再認識し、僕らは家に戻った、そして廊下でシグナムさんと二人きりになった時・・・ 朱雀「シグナムさん、僕からも、一つだけ約束して欲しい事があるんですけど、いいですか・・・?」 シグナム「何でしょうか?」 朱雀「僕と妹、どちらかを守らなければならないとするなら、妹の方を最優先にしてもらえますか?」 シグナム「・・・例の男の件もあります、はやて様には常に二人以上の護衛を付けるつもり・・・!?」 ――僕はシグナムさんの両肩をギュッっと掴んで怒鳴りつけた 朱雀「”もしも”の時の事を言ってるんです!!妹には力が無いっ!だから・・・!」 はやて「朱雀兄ぃ、何でシグナムの事起こってるん・・・?」 ――僕の怒鳴り声で妹が心配して尋ねてきた 朱雀「いや、ごめん・・・何でもないんだ・・・」 シグナム「はやて様がご心配なさる程の事ではありません、ご安心を」 はやて「そっか、ならええんや、ウチはもう寝るから、みんな、おやすみな」 朱雀「あっ、うん、おやすみ・・・」 シグナム「お休みなさいませ・・・」 ――妹が去っていくのを見届けた後、僕はシグナムさんに先ほどの言葉をもう一度言った 朱雀「シグナムさん、さっきの言葉、何があっても絶対に忘れないで下さい、いいですね?」 シグナム「・・・」 ――僕は焦っていた・・・ 確証がなかったからシグナムさんたちには言っていなかったけど、もしあの時出逢った少女が僕のよく知る人物だったら・・・ そして以前グレイおじさんの言っていた事が事実なら・・・近い将来に”彼ら”が僕や妹を捕まえに来る・・・ そう考えていた・・・だが・・・ なのは「えっ?地球人じゃない・・・?」 ――同時刻、なのはちゃん達は先程の戦闘の状況整理をしていた、その時の事・・・ エイミィ「ええ、ジャミングが掛かっていた所為で詳細なデータは取れなかったんだけど、カレンさんがその人と接触した時に 感知した固有魔力波形パターンが少なくとも地球人、そしてミッドチルダ人の誰にも該当していないの」 なのは「えっ?そうなんですか・・・?」 カレン「一応うちのデータベースにも検証してみたんだけど、該当データはなかったわ」 なのは(じゃあ、あの人は、朱雀さんじゃ・・・無い・・・?) リンディ「どうしたの?なのはさん・・・」 なのは「いえ・・・、何でも、無いです・・・」 リンディ「・・・そう・・・」 クロノ「別の世界からやって来た人物か、それとも現在の闇の書の主が作りだした新たな守護騎士か・・・? いずれにしても情報が少なすぎますね・・・」 なのは(そうだよね・・・朱雀さんがあんな所にいる筈・・・無いもんね・・・) 戻る 目次へ 次へ
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トップ|基礎知識|合体|訓練所|バトルネット|攻略|マップ|デビル|魔法・技|特殊能力|アイテム|その他 闇の書 過去魔界 魔界『氷』|氷の神殿 魔界『中央』|ダークパレス 魔界『氷』|氷の神殿 時の最果て|時の最果て 過去魔界|過去の闇の神殿 魔界『氷』 氷の神殿 マップ 魔界『中央』・セントラルランドへ戻り、ダークパレスへ 上へ 魔界『中央』 ダークパレス マップ ルシファー()と会話 魔界『中央』・セントラルランドへ戻り、魔界『氷』・氷の神殿へ 上へ 魔界『氷』 氷の神殿 マップ 〔時のトビラ〕 時のトビラへ移動時の最果てへ自動移動 上へ 時の最果て 時の最果て マップ 〔時のトビラ(過去魔界)〕 時のトビラへ移動過去魔界へ自動移動 上へ 過去魔界 過去の闇の神殿 マップ 〔祭壇〕 移動直後、会話イベント 1 ()を調べると、イベント「時のカギ」を入手 どうする?|選択肢手に取って 読んでみる そのままに しておく 「大魔王への手紙」を入手 〔時のトビラ〕 時のトビラへ移動時の最果てへ自動移動 上へ|次へ
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第9話「仮面の男」 「タリャアアァァァァッ!!」 「グゥ……ッ!!」 M78星雲、光の国。 その訓練場において、二人の赤い巨人が対峙していた。 真紅の若獅子ウルトラマンレオと、その師ウルトラセブン。 レオはセブン目掛けて勢いよく拳を繰り出すが、セブンはそれをタイミングよくガード。 そのまま、セブンは拳を打ち上げてレオの腕を大きく払った。 「ジュアァッ!!」 「イリャァァッ!!」 そのまま、がら空きになったレオの胴目掛けてセブンが蹴りを繰り出す。 だが、レオは素早く膝と肘を動かし、その一撃を受け止めた。 攻防一体の技術、蹴り足挟み殺し。 セブンの足に激痛が走る……しかしセブンは、ここで引かなかった。 強引に足を捻って技から脱出し、そのままレオの喉求目掛けラリアットをかましにいったのだ。 しかし、レオは大きく体を反らしてこの一撃を回避。 そのままオーバーヘッドキックの要領で、セブンの肩に一撃を入れた。 「ジュアッ!?」 とっさにセブンは、後ろに振り返りレオに仕掛けようとする。 だが、振り向いた時には……レオの拳が、セブンの目の前にあった。 勝負はついた……レオは拳を下ろす。 セブンは首を横に振り、溜息をついた。 「参った……やっぱり格闘戦になると、お前の方がもう俺より上だな。」 「ありがとうございます、隊長。 でも、途中で俺も危ないところがあったし……」 「おいおい……隊長はもうやめろと言っただろう?」 「あ……はい、セブン兄さん。」 一切の光線技や超能力を使わない、格闘戦のみによる組み手。 勝負は、レオの勝利に終わった。 こと格闘戦において、今やレオは、光の国でも最強レベルの戦士の一人になる。 しかしそれも、全てはセブンがいたからこそである。 レオはかつて地球防衛の任務に就いた際、セブンから戦う術を教わったのだ。 当時のレオは、光線技を殆ど使えなかった為に、格闘技術をとことん磨かされていた。 時には、「死ぬのではないか」と言いたくなる程の、とてつもなく辛い特訓もあった。 だがそれも……地球防衛の為に、やむを得ずのことであった。 セブンはその時、ある怪獣との戦いが原因で、戦う力を失ってしまっていたのだ。 その為、まだ未熟であったレオを一人前にする事で地球を守ろうと、あえて心を鬼にして接していたのである。 そしてその末、今やウルトラ兄弟の一人となるほどにまで、レオは成長を遂げたのだ。 ちなみにレオがセブンの事を隊長と呼ぶのは、その時の名残である。 「でも、光線技やアイスラッガーを使われたら、どうなっていたか……」 「はは……じゃあ、今日はこれまでだな。 後少ししたら、交代の時間だ……それまで体を休めておけ」 「はい。」 光の国では今、二人一組によるメビウスの捜索が行われていた。 もうしばらくしたら、セブンとレオは前の組との交代時間である。 それまで体を休めるべく、二人は一息つこうとした。 だが……そんな時だった。 訓練場の上空へと、文字―――ウルトラサインが出現したのだ。 「ウルトラサイン……ゾフィー兄さんからのメッセージだ!!」 「『メビウスかららしきウルトラサインを、見つけることが出来た』……!!」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ちょ、やめろ!! アリア、何とかしてくれ~!!」 時空管理局本局。 クロノとエイミィは、ユーノを連れてある人物の元を訪れていた。 クロノに魔術の基礎を叩き込んだ師匠、リーゼ=ロッテとリーゼ=アリアの二人。 この二人は、グレアムの使い魔でもある。 久々の再会という事で、ロッテはクロノにじゃれ付いている訳で、エイミィ達はそれを面白そうに眺めている。 クロノからすれば、はっきり言って迷惑この上ないのだが。 「……なんで、こんなのが僕の師匠なんだ。」 「あはは……それで、今日の用事はなんなの? 美味しそうなネズミっ子まで連れてきて……」 「っ!?」 身の危険を感じ、ユーノが顔を強張らせた。 リーゼ姉妹は、ネコを素体として作られた使い魔。 フェレットモードのユーノからすれば、天敵とも言える存在なのだ。 人間状態である今は、何の問題も無いが……万が一動物形態へと姿を変えたら、どうなる事やら。 「闇の書の事はお父様からもう聞いてるけど、やっぱりそれ関連?」 「ああ……二人は、駐屯地方面には出てこれないか?」 「私達にも、仕事があるからね。 そっちに出ずっぱりって訳にはいかないよ。」 「分かった……いや、無理ならそれはそれでいいんだ。 今回の用件は、彼だからな。」 「?」 「ユーノの、無限書庫での捜索を手伝ってやってくれないか?」 「無限書庫……?」 「今から、早速頼みたいんだ。 ユーノを案内してやってくれ。」 「うん、そういう事ならいいけど……」 「ユーノ君、二人についていって。」 ユーノはロッテとアリアの二人に連れられ、無限書庫へと向かう。 無限書庫とは、様々な次元世界の、あらゆる書籍が治められた大型データベース。 幾つもの世界の歴史が詰まった、言うなれば世界の記録が収められた場所。 まさしく、名が示すとおり無限の書庫である。 しかし……文献の殆どは未整理のままであり、局員がここで調べ物をする際には、数十人単位で動かなければならない。 必要な情報を一つ見つけるだけでも、とてつもない作業になるのだ。 ユーノはそこへと足を踏み入れた時、正直度肝を抜かれたものの、すぐに冷静さを取り戻す。 クロノが自分に頼むといった理由が、これでやっと分かったからだ。 「成る程、確かに僕向けだね……」 ユーノは術を発動させ、とりあえず手近な本を十冊ほど取り出す。 複数の文章を一度に同時に読む、スクライア一族特有の魔術の一つ。 これを駆使すれば、大幅に調査時間を短縮する事が可能である。 その術を目にし、ロッテとアリアは感嘆の溜息を漏らした。 「へぇ~、器用だね……それで中身が分かるんだ。」 「ええ、まあ……あの、一つ聞いてもいいですか?」 「ん、何かな?」 「……リーゼさん達は、前回の闇の書事件の事、見てるんですよね?」 「あ……うん。 ほんの、11年前の事だからね。」 ユーノは、前回の闇の書事件について詳しく知ってるであろう、二人に尋ねてみた。 闇の書の情報を集める上で、この話はどうしても聞いておきたかった。 ただ……クロノ達には、それを聞けない理由があった。 先日、局員の一人から聞いてしまったのだが…… 「……本当なんですか? クロノのお父さんが、亡くなったって……」 「……本当だよ。 私達は、父様と一緒だったから……近くで見てたんだ。 封印した筈の闇の書を護送していた、クライド君が……あ、クロノのお父さんね。 ……クライド君が、護送艦と一緒に沈んでくとこ……」 「……すみません。」 「ああ、気にしないで。 そういうつもりで聞いたんじゃないってのは、分かってるから。」 やはり、悪い事を聞いてしまった。 これ以上、辛い過去を思い出させるわけにはいかないと思い、ユーノは話を打ち切った。 すると、その時だった。 ユーノはある本のあるページを見て、ふと動きを止めた。 「え……?」 「ユーノ君、どうしたの?」 「まさか……これって……!!」 術を中断し、ユーノは直接本を手に取った。 そこに記載されていたのは、ある世界の太古の記録。 光の勢力と闇の勢力との戦いの記録だった。 こういった戦い自体は、多くの次元世界の歴史中にもある為、なんて事は無かった。 だが……問題は、その本の挿絵にあった。 挿絵に描かれている戦士の姿……それは、紛れも無くあの戦士と同じものであった。 「どうして、ウルトラマンダイナが……!?」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「たっだいま~」 「おかえりなさ~い。」 それから、しばらくした後。 まだ本局で用事のあるクロノを残して、エイミィは一人ハラオウン家へと帰宅した。 ちなみにリンディも、別件で先程本局へと出向いた為、不在である。 エイミィは帰り際に近所のスーパーで買い物を済ませていたようであり、その手には買い物袋があった。 フェイトとミライ、それに遊びに来ていたなのはの三人で、早速冷蔵庫に食品を入れ始める。 「艦長、もう本局に出かけちゃった?」 「うん、アースラの追加武装が決定したから、試験運用だってさ。」 「武装っていうと……アルカンシェルか。 あんな物騒なの、最後まで使わなければいいけど……」 「クロノ君もいないし、それまでエイミィさんが指揮代行ですよね。」 「責任重大よね~……」 「ま、緊急事態なんて早々起こったりは……」 その時だった。 ハラオウン家全体に、緊急事態を告げる警報音が鳴り響いた。 エイミィの動きが止まり、その手のカボチャがゴロリと床に落ちる。 言った側からこんな事になるなんて、思いもよらなかった。 すぐにエイミィはモニターを開き、事態の確認に移る。 そこに映し出されたのは、ヴォルケンリッターの二人……シグナムとザフィーラ。 「文化レベルはゼロ、人間は住んでない砂漠の世界だね…… 結界を張れる局員の集合まで、最低45分はかかるか……まずいな……」 「……フェイト。」 「うん……エイミィ、私とアルフで行く。」 「そうだね……それがベストだね。 なのはちゃんとミライ君はここで待機、何かあったらすぐ出れるようにお願い。」 「はい!!」 フェイトは早速自室へと戻り、予備のカートリッジを手に取る。 アルフがザフィーラの相手をする以上、シグナムとの完全な一騎打ちになる。 先日の戦いでは、超獣の乱入という事態の為に勝負はつけられなかった。 今度こそ、シグナムに勝利する……フェイトは強く、バルディッシュを握り締めた。 「いこう……バルディッシュ。」 『Yes sir』 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「くっ……!!」 その頃。 二手に分かれ単独行動に移ったシグナムは、現地の巨大生物を相手に苦戦を強いられていた。 先日現れたベロクロンよりも、その全長はさらに巨大。 シグナムは一気に片を付けようと、カートリッジをロードしようとする。 だが、その直後……背後から、十数本もの触手が一斉に出現した。 まさかの奇襲に反応しきれず、シグナムはその身を絡み取られてしまう。 「しまった!!」 何とかして逃れられないかと、シグナムは全身に力を込める。 だが、力が強く振りほどく事が出来ない。 そんな彼女を飲み込もうと、巨大生物は大きく口を開けて迫ってきた。 ザフィーラに助けを求めるにも、今は距離が離れすぎている。 こうなれば、体内からの爆破しかないか……そう思い、覚悟を決めた、その矢先だった。 『Thunder Blade』 「!!」 上空から、怪物へと光り輝く無数の剣が降り注いだ。 とっさにシグナムが空を仰ぐと、そこにはフェイトの姿があった。 フェイトはそのまま、剣に込められた魔力を一気に開放。 剣は次々に爆発していき、怪物を一気に吹き飛ばした。 触手による拘束も解け、シグナムは自由になる。 『ちょっとフェイトちゃん、助けてどうするの!!』 「あ……」 「……礼は言わんぞ、テスタロッサ。 蒐集対象を一つ、潰されたんだからな……」 「すみません、悪い人の邪魔をするのが私達のお仕事ですから……」 「ふっ……そうか。 そういえば悪人だったな、私達は……預けておいた決着は、出来るならもうしばらく先にしておきたかった。 だが、速度はお前の方が上だ……逃げられないのなら、戦うしかないな。」 「はい……私も、そのつもりで来ました。」 空から降り、二人が地に足を着ける。 シグナムはポケットからカートリッジを取り出し、怪物との戦いで失った分を補充し、構えを取った。 それに合わせて、フェイトもバルディッシュを構える。 しばしの間、二人の間に静寂が流れる……そして。 「ハァッ!!」 「うおおぉぉっ!!」 勢いよくフェイトが飛び出し、それに合わせてシグナムも動いた。 二人のデバイスがぶつかり合い、火花を散らす。 すぐさまフェイトは一歩後ろに下がり、再び一閃。 シグナムも同様に、カウンター気味の一撃を放つ。 直後、とっさに障壁が展開されて互いの攻撃を防ぎきった。 「レヴァンティン!!」 「バルディッシュ!!」 『Schlange form』 『Haken form』 二人はそのまま間合いを離すと、カートリッジをロードしてデバイスの形態を変えた。 フェイトは大鎌のハーケンフォームに、シグナムは蛇腹剣のシュランゲフォームに。 シグナムは勢いよく腕を振り上げ、レヴァンティンの切っ先でフェイトを狙う。 フェイトはそれを回避すると、ハーケンセイバーの体勢を取って静止。 その間に、レヴァンティンの刃が彼女の周囲を包囲する。 しかし、フェイトは動じることなくシグナムを見据え……勢いよく、バルディッシュを振り下ろした。 「ハーケン……セイバー!!」 「くっ!!」 光の刃が一直線に、シグナムへ迫ってゆく。 シグナムはとっさにレヴァンティンの刃を戻し、その一撃を切り払う。 その影響で、フェイトのいた場所が一気に切り刻まれ、凄まじい砂煙が巻き起こった。 だがその中から、三日月状の影―――二発目のハーケンセイバーが、その姿を見せてきた。 一発目との間隔が短すぎる為に、切り払う事は出来ない。 すぐにシグナムは、上空へと飛び上がる……が。 「ハァァァァッ!!」 「何っ!?」 上空には、既にフェイトが回り込んでいた。 バルディッシュの刃を、シグナム目掛けて勢いよく振り下ろしてくる。 だが、シグナムはこの奇襲を思わぬ物を使って回避した。 それは、レヴァンティンの鞘。 彼女にとっては、鞘もまた立派な武具だった。 これは流石に予想外だったらしく、フェイトも驚かざるをえない。 その一瞬の隙を突き、シグナムはフェイトを蹴り飛ばした。 だが、フェイトも一歩も引かない。 落下しながらも、カートリッジをロード……バルディッシュの矛先を、シグナムへと向ける。 『Plasma lancer』 「!!」 光の槍が放たれ、シグナムへと真っ直ぐに迫る。 彼女はとっさに剣を通常形態へと戻し、鞘とそれとを交差させる形で防御。 一方フェイトも、着地と同時にバルディッシュを通常形態へと変形させた。 両者がカートリッジをロードさせる。 フェイトが前方へと魔方陣を展開し、魔力を集中させる。 シグナムがレヴァンティンを鞘に収め、魔力を集中させる。 「プラズマ……!!」 「飛龍……!!」 「スマッシャアアァァァァァッ!!」 「一閃っ!!」 膨大な量の魔力が、同時に放たれた。 その威力は、完全な互角。 両者の一撃は真正面から真っ直ぐにぶつかり合い、そして強烈な爆発を巻き起こした。 それと同時に、二人が跳躍する。 「ハアアァァァァッ!!」 「ウアアアアアァァァァァッ!!」 空中で、バルディッシュとレヴァンティンがぶつかり合った。 雷光の魔道師と烈火の将。 二人の実力は伯仲……完全な五分と五分だった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ヴィータちゃん……やっぱり、お話聞かせてもらうわけにはいかない? もしかしたらだけど……手伝える事、あるかもしれないよ?」 丁度、その頃。 別の異世界では、なのはとヴィータが対峙していた。 フェイトが向かって間も無く、ヴィータがこの世界に出現した為、なのはが向かったのだ。 なのはは今、ヴィータと話が出来ないかと思い、相談できないかと持ち掛けていた。 だが、ヴィータはそれを受け入れようとしない。 「五月蝿ぇ!! 管理局の言う事なんか、信用出来るか!!」 「大丈夫、私は管理局の人じゃないもの。 民間協力者だから。」 (……闇の書の蒐集は、一人につき一回。 こいつを倒しても、意味はない……カートリッジも残りの数考えると、無駄遣いできねぇし……) 「ヴィータちゃん……」 「……ぶっ倒すのは、また今度だ!!」 「!?」 「吼えろ、グラーフアイゼン!!」 『Eisengeheul』 ヴィータは魔力を圧縮して砲丸状にし、それにグラーフアイゼンを叩きつけた。 直後、強烈な閃光と爆音がなのはに襲い掛かった。 足止めが目的の、言うなれば魔力で作ったスタングレネード。 効果は十分に発揮され、なのはの動きを止める事に成功する。 その隙を狙い、ヴィータはその場から急速離脱する。 「ヴィータちゃん!!」 『Master』 「うん……!!」 レイジングハートが、砲撃仕様状態へと姿を変化させる。 なのははその矛先を、ヴィータへと向けた。 一方のヴィータはというと、かなりの距離を離した為か、流石に余裕があった。 この距離からならば、攻撃は届かないだろう。 そう思っていた……が。 「え……!?」 『Buster mode, Drive ignition』 「いくよ、久しぶりの長距離砲撃……!!」 『Load cartridge』 「まさか……撃つのか!? あんな、遠くから……!!」 『Divine buster Extension』 「ディバイイィィィン……バスタアァァァァァァァッ!!」 「っ!?」 絶対に届く筈が無い。 そんな距離から、あろうことかなのはは撃ってきたのだ。 そして彼女の照準には、寸分の狂いも無い。 放たれた桜色の光は、まっすぐにヴィータへと向かい……直撃した。 ズガアアァァァァァン……!! 「あ……」 『直撃ですね。』 「……ちょっと、やりすぎた?」 『いいんじゃないでしょうか。』 思ったよりも威力が出てしまっていた事に、なのはも少し驚いた。 まあレイジングハートの言うとおり、非殺傷設定にはしてあるから、大丈夫ではあるだろう。 少し悪い気はするが、これでヴィータが気でも失っていたら、連れ帰るまでである。 数秒後、徐々に爆煙が晴れていくが……その中にあった影は、一人ではなかった。 「あれは……!!」 「……」 ディバインバスターは、ヴィータには命中していなかった。 先日クロノと対峙していた、あの仮面の男が姿を現れていたのだ。 仮面の男は障壁を張って、直撃からヴィータを守っていた。 なのはもヴィータも、呆然として仮面の男を見るしかなかった。 「あ、あんたは……」 「……行け。」 「え……?」 「闇の書を、完成させろ……」 「!!」 仮面の男の言葉を受け、ヴィータがこの世界から離脱しようとする。 とっさになのはは、二発目の長距離砲撃に入ろうとする。 だが、それよりも早く仮面の男が術を発動させた。 この距離からの発動は、通常ならばありえない魔法―――バインド。 光が、なのはの肉体を拘束する。 「バインド……こんな距離から!?」 『Master!!』 とっさになのはは魔力を集中させ、バインドの拘束を解いた。 しかし、時既に遅し……その場には、ヴィータも仮面の男も姿もなかった。 身動きを封じられた隙に、逃げられてしまったのだ。 『Sorry, master』 「ううん……私こそごめんね、レイジングハート。 エイミィさん、すぐそっちに戻りま……!?」 仕方が無い。 そう思い、帰還しようとした……その矢先だった。 突然、強烈な地震が発生したのだ。 空に浮いていた為に、なのはには一切影響は無いが…… 「地震……驚いたぁ。」 『待って、これ……なのはちゃん!! 急いで、そこから離れて!!』 「え……?」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― (ここに来て、まだ……目で追えない攻撃がきたか……!! 早めに決めないと、まずいな……!!) (クロスレンジもミドルレンジも、圧倒されっぱなしだ……!! 今はスピードで誤魔化せてるけど、まともに喰らったら叩き潰される……!!) フェイトとシグナムの一騎打ちは、更に激化していた。 スピードで勝るフェイトと、技術で勝るシグナム。 どちらも、決め手になりえる一撃を相手に打ち込めないままでいた。 フェイトにとっては、なのはとの一騎打ち以来の激戦。 シグナムにとっては、何十年ぶりとも言える激戦。 ここまでの苦戦を強いられるのは、お互いに久々だった。 勝負をつけるには、やはり切り札を使うしかないだろうか。 (シュトゥルムファルケン、当てられるか……!!) (ソニックフォーム、使うしかないか……!!) 二人が同時に動く。 次の一撃でもなお決められなければ、もはや使うしかない。 奇しくも、二人の思いは一致していた。 しかし……この直後、思わぬ事態が起こった。 フェイトの胸を……何者かの腕が、貫いた。 「あっ……!?」 「なっ!?」 シグナムは、フェイトの背後に立つ者の姿を見て驚愕した。 その者とは、先程までヴィータと共にいたはずだった仮面の男だった。 彼がヴィータの元に現れたのは、ホンの数分ほど前の出来事。 この世界に転移するまで、最低でも十数分かかる……ありえないスピードである。 いや、この際それはどうでもいい。 今の最大の問題は、彼がフェイトに攻撃を仕掛けたという事実。 フェイトは、完全に意識を失っている。 シグナムはそれを見て、最悪の事態―――貫手によるフェイトの殺害を、考えてしまった。 「貴様!!」 「安心しろ、殺してはいない。」 「なんだって……なっ!?」 「使え。」 男の手のは、フェイトのリンカーコアが握られていた。 使えという言葉の意味は、勿論決まっている。 フェイト程の魔道師のリンカーコアを手に出来たとあれば、一気に相当数のページが埋まる。 シグナムは、こんな形での決着は望んでいなかった。 だが……自分は、はやてを救う為ならば、如何なる茨の道をも歩もうと決意したのだ。 全ては彼女の為……ならば、敢えて汚れ役となろう。 『ザフィーラ、テスタロッサのリンカーコアを摘出する事が出来た。 ヴィータも引き上げたようだし、我々もここで引くぞ。』 『心得た……テスタロッサの守護獣には?』 『ああ、テスタロッサを迎えに来るよう伝えておいてくれ。 それまでの間は……私が、彼女を見ておこう。』 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『待って、これ……なのはちゃん!! 急いで、そこから離れて!!』 「え……?」 エイミィが、切羽詰った声でなのはに告げた。 解析してみた所、この地震はある自然災害を併発する可能性が極めて高いと出たのだ。 それは、なのは達の知る自然災害の中でも、最高クラスの危険度を持つもの。 『近くの火山が、もうすぐで噴火しちゃうの!!』 「ええっ!?」 火山の噴火。 テレビなどで何度かその光景は目にしてきたが、それが齎す被害は凄まじいものがある。 この世界には文明が存在しない為、犠牲者は出ないのがせめてもの救いだろう。 すぐになのはは、エイミィに指定された火山から離れる。 それから数十秒後……爆音を上げ、山からマグマが噴出した。 ドグオオオオォォォォン……!! 「うわっ……凄い……」 灼熱色の光が、辺り一面を照らす。 初めて目にするその光景に、なのははただただ呆然とするしかなかった。 それは、モニター越しに見ていたエイミィとミライも同じだった。 しばらくして、噴火は収まるが……その直後。 モニターからけたたましい警報音が鳴り響いた。 なのはの耳にも、それは届いている。 『これって……!!』 「エイミィさん、何があったんですか?」 『気をつけて、なのはちゃん!! 何かが、火山の下から出てこようとしてる!! これは……現地の、大型生物……!?』 「大型生物って……もしかして、この前の超獣みたいな奴……?」 その、次の瞬間だった。 山の麓から、唸りを上げてそれは出現した。 全身が蛇腹のような凸凹に覆われた、色白の怪獣。 足元から頭頂部に向かって体全体が細くなっていくという、特徴的な体躯。 ミライはその姿を見て、驚愕した。 出現したのは、かつて彼が戦った経験のある相手。 どくろ怪獣……レッドキング。 『レッドキング!? そんな、あんなのが異世界にも生息しているなんて……!!』 「ミライさん、もしかして……あの怪獣って、かなり強いんですか?」 『うん、僕も直接戦ったことがあるから分かる。 それに、兄さん達もそれなりに苦戦させられたって聞いてるし……なのはちゃん、相手にしちゃ駄目だ!!』 『見つからないうちに、早く逃げ……え!?』 「……エイミィさん、ミライさん?」 『そんな……大変、なのはちゃん!! フェイトちゃんが……!!』 「えっ!?」 エイミィとミライは、モニターに映し出された光景を見て驚愕していた。 仮面の男により、フェイトのリンカーコアが摘出されてしまった。 幾らなんでも、仮面の男の移動が早すぎる……完全に、予想外の事態だった。 すぐにエイミィは、本局へと連絡して医療スタッフの手配を要請。 その後、アルフにフェイトを救出するよう指示を出した。 「エイミィさん、フェイトちゃんは!!」 『リンカーコアをやられちゃった……!! 今、急いで本局の医療スタッフを送ってもらってる!!』 「分かりました、私もすぐそっちに……キャァッ!?」 フェイトの元へと駆けつけようとするなのはへと、無慈悲な一撃が繰り出された。 それは、レッドキングが投げつけてきた大岩だった。 不運にも、彼女はレッドキングに見つかってしまったのだ。 とっさになのはは、上空へと上昇してそれを回避する。 レッドキングはなのはを一目見るや、敵と判断してしまっていた。 その強い闘争本能に、火がついてしまっていた……最悪としかいいようがなかった。 この様子じゃ、戦う以外に無い様である。 「こんな時に限って……!!」 『なのはちゃん、僕がすぐそっちに行く!! それまで、何とか持ちこたえて!!』 「はい……分かりました!!」 敵のサイズを考えると、確かにミライが一番の適任になる。 彼の到着まで持ちこたえるか。 もしくは……彼が到着する前に、レッドキングを撃破するか。 今は、一刻も早くフェイトの元に向かいたい。 撃破とまではいかなくとも、ミライの到着までにある程度のダメージさえ与えられれば、大分楽になる。 幸いにも、消耗は殆どしていない……やれなくもない。 「いくよ……レイジングハート!!」 『Yes sir』 戻る 目次へ 次へ
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トップ|基礎知識|合体|訓練所|バトルネット|攻略|マップ|デビル|魔法・技|特殊能力|アイテム|その他 闇の書 ディープホール ディープホール|ディープホール|地下1階|地下2階|地下3階|地下4階|地下5階|地下6階 魔界『氷』|氷の神殿 魔界『中央』|ダークパレス|オルゴールルーム 過去魔界|過去の闇の神殿 ディープホール ディープホール マップ 地下1階へ 上へ 地下1階 マップ 地下2階へ 上へ 地下2階 マップ ベリト()と会話ベリトと戦闘 ベリトが仲魔になる 地下3階へ 上へ 地下3階 マップ フェゴール()と会話フェゴールと戦闘 フェゴールが仲魔になる 地下4階へ 上へ 地下4階 マップ ※寄り道 1 を調べると、会話イベント「せかいのはじまり」と入力すると、ホシガミが仲魔になる 地下5階へ 上へ 地下5階 マップ 地下6階へ 上へ 地下6階 マップ ゼブル()と会話ゼブルと戦闘 ゼブルが仲魔になる ※寄り道 上へ 魔界『氷』 氷の神殿 マップ 2 を調べると、会話イベント「ゆきのだいまおう」と入力すると、ルシファフロストが仲魔になる 上へ 魔界『中央』 ダークパレス マップ ゼブルを仲魔にした後、ルシファー()と会話ルシファーが仲魔になる 上へ オルゴールルーム マップ 〔オルゴールルーム〕 ウルド()、ヴェルザンディ()、スクルド()のいずれかと会話 ウルド()と会話 ヴェルザンディ()と会話 スクルド()と会話 ウルド()と会話ウルドが仲魔になる ヴェルザンディ()と会話ヴェルザンディが仲魔になる スクルド()と会話スクルドが仲魔になる 上へ 過去魔界 過去の闇の神殿 マップ デビライザー・キングライザーにウルド、ヴェルザンディ、スクルドを呼び出す 2 を調べると、会話イベントウルド、ヴェルザンディ、スクルドと別れて、ノルンが仲魔になる 上へ
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トップ|基礎知識|合体|訓練所|バトルネット|攻略|マップ|デビル|魔法・技|特殊能力|アイテム|その他 闇の書 オープニング ???? 原宿|原宿小学校 ???? オープニングイベント主人公の名前「アキラ(デフォルト、変更可)」を入力 上へ 原宿 原宿小学校 マップ 〔6年生の教室〕 会話イベント 廊下へ移動すると、会話イベント 〔図書室〕 移動直後、会話イベント レナ()と会話 おねえさん()と会話どうする?|選択肢わかった 持って行くよ まだ いいや 「デビルずかん」を入手 ジン()と会話「デビライザー」を入手 「ヴィネコン」を入手 どうする?|選択肢デビライザーを 使う こんな物 いらない! パートナー「ヘイロン」が仲魔になる ガーゴイルと戦闘 パートナーの名前「ゲイル(デフォルト、変更可)」を入力 アメノウズメの名前を入力アメノウズメが仲魔になる カソの名前を入力カソが仲魔になる アマノジャクの名前を入力アマノジャクが仲魔になる 1 へ移動すると、会話イベント 2Fへ移動すると、会話イベントピクシー(※)と戦闘 〔時のトビラ・マカイゲート〕 移動直後、会話イベント 生徒()と会話 2 へ移動すると、会話イベント マカイゲートへ移動魔界『風』へ自動移動 [メモ] ガーゴイル戦後図書室でマホウ全集()を調べると、全回復する 保健室で養護教諭()と会話すると、全回復する 上へ|次へ
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トップ|基礎知識|合体|訓練所|バトルネット|攻略|マップ|デビル|魔法・技|特殊能力|アイテム|その他 闇の書 ヴァルハラ 時の最果て|時の最果て ヴァルハラ|時の塔|時の塔周辺|ファンダル草原|ハーミット|ダイベグス山道|ハイドラの町|ハイドラ鉱山|ほのおのレンゴク|ハイドラの町|キリのシツゲン|アジト周辺|反乱軍アジト|時の塔 時の最果て|時の最果て 時の最果て 時の最果て マップ 時の塔へ 上へ ヴァルハラ 時の塔 マップ 屋上へ移動すると、会話イベント 時の塔周辺へ 上へ 時の塔周辺 マップ ※寄り道 1 を調べると、会話イベント「きぼうのかけら」と入力すると、パンドラが仲魔になる ファンダル草原へ 上へ ファンダル草原 マップ ハーミットへ 上へ ハーミット マップ 〔民家〕 移動直後、会話イベント ※寄り道 〔宿屋・くんれんじょ〕 オベロン()と会話オベロンを仲魔にするために必要(1/5) ダイベグス山道へ 上へ ダイベグス山道 マップ ハイドラの町へ 上へ ハイドラの町 マップ 〔民家〕 移動直後、会話イベント アミ()と会話 ハイドラ鉱山へ 上へ ハイドラ鉱山 マップ ※寄り道 ドワーフ()と会話どうする?|選択肢しょうがないな・・・ 手伝うかイワサウラスが仲魔になる 自分でやればいいだろ? ブル()と会話 ほのおのレンゴクへ 上へ ほのおのレンゴク マップ クロセル()と会話クロセルと戦闘 「時のクサリ」×4を入手 どうする?|選択肢 パートナー 選択肢 ランクアップ アークヘイロン 心配なので かけよる エアードヘイロン 立ち止まってる ヒマは無いぞ シャインヘイロン ブラッドヘイロン 心配なので かけよる 立ち止まってる ヒマは無いぞ バトルヘイロン ハイドラ鉱山へ戻り、ハイドラの町へ 上へ ハイドラの町 マップ ハーミットへ戻り、キリのシツゲンへ 上へ キリのシツゲン マップ アジト周辺へ 上へ アジト周辺 マップ 反乱軍アジトへ 上へ 反乱軍アジト マップ 部屋へ移動すると、会話イベント ハーミットへ戻り、時の塔へ 上へ 時の塔 マップ 時の最果てへ 上へ 時の最果て 時の最果て マップ 〔時のトビラ(崩壊原宿/復興原宿)〕 時のトビラへ移動崩壊原宿へ自動移動 上へ|次へ
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「よかったぁ……今、どこ?」 『2番目の中継ポートです。 あと10分くらいでそっちに戻れますから。』 「うん、了解。」 あれから、数日が過ぎた。 なのは・フェイト・ユーノ・アルフの四人は、時空管理局本局を訪れていた。 検査の結果、なのはのリンカーコアは完全回復。 さらに、レイジングハートとバルディッシュも修復完了。 これでようやく、元通りに魔法が使えるようになった。 エイミィはほっと一息つくが……その時だった。 ハラオウン家全体に、警報音が鳴り響いた。 リンディ達三人はとっさに対応にでる。 「エイミィさん、何があったんですか!!」 「都市部上空で、捜索指定のうち三人を確認したって。 今、結界で閉じ込めて武装局員が当たってる!!」 『リンディ提督、指示をお願いします!!』 「相手は強敵よ。 交戦は避けて、外部から結界の強化と維持を!!」 『はい!!』 「現地には、執務官とミライさんを向かわせます!!」 リンディの言葉を聞き、ミライとクロノは無言でうなずき合った。 その後、二人はマンションのベランダに出る。 現場はここからかなり近い……エイミィに転送ゲートを開いてもらわなくても、すぐに向かう事が出来る。 クロノはS2Uを取り出し、ミライはメビウスブレスを出現させる。 「S2U!!」 「メビウゥゥゥゥゥスッ!!」 戦闘へと向け、二人がその姿を変えた。 ミライはメビウスへと変身し、クロノはバリアジャケットを身に纏っている。 現場はここからまっすぐ……最大速度でいけば、1分もかからない。 二人は真っ直ぐに、飛んで向かっていった。 「エイミィ、相手は三人って言ってたけど……誰が来ているか分かるか?」 『赤い服の女の子と、使い魔っぽい蒼い狼。 それと……ウルトラマンダイナ。』 「ダイナ……!!」 「分かった……ダイナは、ミライさんに任せます。 残りの二人は、僕と現地の職員とで相手します!!」 「はい!!」 「よし……エイミィ、現場に着いた。 戦闘を開始する!!」 二人が結界内部へと入った クロノはメビウスと別れ、上空へと飛び上がる。 目標は下方―――武装局員に取り囲まれている三人。 ヴィータ、ザフィーラ、ウルトラマンダイナ。 クロノはすぐに全員へと念話を送り、その場から離れるよう指示を出した。 直後、彼の周囲に魔力が集まり……無数の剣を形成した。 ここで三人もこれに気付くが、既に攻撃の準備は整っていた。 クロノはS2Uを振り下ろし、攻撃を仕掛ける。 「上から……!?」 「スティンガーブレイド・エクスキューションシフト……いけぇっ!!」 無数の剣が、三人へと豪雨の如く降り注いでくる。 とっさにザフィーラが二人の前へと出て、防御障壁を展開する。 並の魔道師ならば、障壁諸共串刺しにして終わらせることが出来る威力の術。 だが、彼等は全員がAAランクは越えているであろう凄腕。 果たして、どれだけの攻撃が通ってくれたか…… 「くっ……」 「ザフィーラ、大丈夫か!!」 「気にするな。 この程度でどうとなるほど、柔では……ない!!」 障壁を突破できたのは、たった三発の剣のみ。 その三発は、ザフィーラの腕へと突き刺さっていたのだが…… ザフィーラが腕に力を込めると、剣はすぐに砕け散った。 与えられたダメージは、皆無に等しかったのだ。 「!! 気をつけろ、下から来るぞ!!」 「セヤァァッ!!」 「メビウス……俺がいく!!」 三人の真下から、メビウスが迫ってくる。 とっさにダイナが飛び出し、彼へと向かっていった。 両者の繰り出した拳が、激しくぶつかり合う。 力はやはり、ダイナの方が上。 ならばと、メビウスはもう片方の腕でその手首を掴み、ダイナを地面へ向けて投げ飛ばした。 「うおっとぉ!!」 ダイナは激突寸前で、ギリギリ静止。 すぐにメビウスへと向き直り、光弾を発射した。 メビウスも同様に攻撃を放ってそれを打ち落とす。 「アス……ダイナ、大丈夫か!!」 「ああ、何とか……!?」 その時だった。 近くのビルの屋上から、閃光が走った。 増援―――どちら側のかは、分からないが―――がきた。 時空管理局側か、それともヴォルケンリッター側か。 現れたのは…… 「レイジングハート!!」 「バルディッシュ!!」 「セーット……」 「アーップ!!」 現れたのは、こちらの世界へと戻ってきたなのは達だった。 二人は自分のデバイスを起動させ、戦いに介入しようとする。 だが……起動させてみて、二人はある違和感に気付いた。 レイジングハートもバルディッシュも、どこかが違う……破損前と、変わっている。 「これって……?」 『二人とも、落ち着いて聞いて!! レイジングハートもバルディッシュも、新しいシステムを積んでるの!!』 「新しいシステム……?」 『その子たちが望んだの、自分の意思で、自分の想いで!! 呼んであげて、その子達の新しい名前を!!』 「Condition all green, Get set」 「Standby, ready」 なのはとフェイトは、すぐに全てを理解した。 先の戦いで敗れて、最も悔しかったのは彼等だったのだ。 だから、彼等は新たな力を手にした……自分達には無くて、敵にはあるあのシステムを。 その心に答えるべく、二人はその新たな名前を呼ぶ。 「レイジングハート・エクセリオン!!」 「バルディッシュ・アサルト!!」 「Drive ignition」 二人の身に、バリアジャケットが纏われる。 そして、新たなシステムを内包したデバイスが、その手に携わられた。 ヴィータ達は一目見て、デバイスが新たになった事を悟る。 自分達と同じ……カートリッジロードシステムが、彼女達のデバイスには積まれている。 「あいつら……!!」 「待って、私達はあなた達と戦いに来たわけじゃない。 まずは、話を聞かせて!!」 「闇の書の完成を目指してる理由を……!!」 二人は戦う姿勢を見せたヴィータ達へと、説得を試みた。 だが、当然ながらそれに応じようとはしない。 寧ろその逆……徹底抗戦の姿勢を見せている。 やむを得ないか……二人は、デバイスを構えた。 しかし、その瞬間だった……結界が破壊され、何者かが外部から突入してきた。 ヴォルケンリッター烈火の将―――シグナム。 「シグナム!!」 「すまん、遅くなった……大丈夫か?」 「ああ……!!」 「ユーノ君、クロノ君、手は出さないで!! 私、あの子と1対1だから!!」 「アルフ、私も……」 「ああ……あたしも、あいつにちょいと話がある。」 各々が、己の相手と向き合った。 なのははヴィータと、フェイトはシグナムと、アルフはザフィーラと。 メビウスとダイナも、既に決まっている相手と向き直った。 一切の邪魔は許されない……完全な一対一である。 「……ダイナ。 僕達が勝ったら、話を聞かせてもらうぞ……!!」 「望むところだ……やれるもんならやってみろ!!」 二人が同時に飛び出した。 それを合図に、他の者達も一斉に戦闘を開始する。 ダイナは大きく振り被り、メビウスへと拳を叩き込んだ。 防御越しでも、十分な破壊力がある一撃。 やはり、真正面からまともにぶつかり合うのは不利……ならば、パワー以外の面で挑むのみ。 メビウスはいきなり、切り札の一つを切った。 メビウスブレスから出現する、光の剣―――メビュームブレード。 「セヤァァァッ!!」 「なっ!?」 紙一重で、ダイナはメビウスの一撃を避ける。 当たっていれば、恐らくかなりのダメージになっただろう。 まさかあんな武器を持っているなんて、予想外にも程があった。 人知を超えた光線技や超能力こそ確かにあるものの、ダイナにはメビウスの様な武器は無い。 リーチの差が大きすぎる……距離を離し、光線技メインで挑むしかない。 ダイナは手にエネルギーを収束させ、それを丸ノコ状に変えて投げつけた。 「いけぇっ!!」 ダイナが放った光のカッター―――ダイナスラッシュが、メビウスに迫る。 これに対してメビウスは、回避行動を取らず……真っ直ぐに、真正面から向かっていったのだ。 そして、メビュームブレードで受け止め……切り裂いた。 「斬られた……!?」 「ハァッ!!」 「くっ!!」 メビウスはダイナの目前まで迫り、剣を振り下ろす。 ダイナはとっさにバリアを張り、その一撃を受け止めた。 だが……数多くの怪獣を打ち倒してきたメビウス必殺の刃は、いつまでも受けきれる代物ではなかった。 バリアが砕け散り、ブレードの切っ先がダイナの胴体を掠める。 「ジュアァッ!?」 「セヤァッ!!」 更にメビウスは、追撃に移った。 すぐに腕を振り上げ、逆袈裟にダイナに切りかかる。 ダイナは空へと飛び上がり、これを回避した。 メ部ウスの剣は、一撃貰うだけでもかなりの威力がある。 ダイナは直感的に、その恐るべき事実を理解した。 だが……同時に、今のメビウスの欠点にも気付けた。 先程自分が距離を離したとき、彼はどうして光線を使って攻撃をせず、態々接近戦を仕掛けてきたのか。 その理由は一つしかない……使えなかったからだ。 今のメビウスには、剣による近接攻撃しか攻撃手段は無い。 攻撃するには、どうしても近づかざるを得ない……ならば。 (危険だが……手はある!!) 「なっ!?」 「ジュアァッ!!」 ダイナの体が光に包まれ、全身が赤色に変わる。 これこそが、ダイナが持つ能力―――タイプチェンジの力。 一回の戦闘で一度しか使えないという欠点こそあるものの、その力は大きい。 これまでのダイナは、標準的な能力のフラッシュタイプ。 今の赤いダイナは、強力なパワーを持つ肉弾戦特化タイプ―――ストロングタイプ。 メビウスは、いきなりダイナの姿が変わったことに驚きを隠せなかった。 それもその筈、戦いの最中で姿が変わるウルトラマンなど見たことが無い。 たった一人……自分自身を除いて。 (姿が変わった……僕と同じ……!?) メビウスはかつての戦いで、新たな力を手にいれた。 仲間との友情の証である赤いファイアーシンボルをその身に纏う、バーニングブレイブの力。 この状態となったメビウスの力は、平常時よりも上。 インペライザーやロベルガーといった強敵さえも、この力の御蔭で打ち破る事が出来た。 恐らく今のダイナは、自分と同じ……パワーアップをしているに違いない。 だが、恐れていては何も出来ない。 メビウスは勢いよく、ダイナにメビュームブレードを振り下ろす……が。 パシッ!! 「え……!?」 「取った……!!」 まさかの、真剣白羽取り。 メビュームブレードは、命中寸前でダイナに受け止められていたのだ。 そしてそのまま、ダイナは全力を込めて腕を振る。 結果……剣は、音を立てて見事にぶち折れた。 ストロングタイプとなったダイナの力に、メビュームブレードはうち負けたのだ。 「ジュァァッ!!」 ダイナが反撃に移る。 エネルギーを左拳に集め、白熱化させる。 そしてそれを、全力でメビウスの胴体に叩きつけた。 ストロングパンチ―――これまでの攻撃の比ではない破壊力を持つ、強烈な拳。 メビウスは大幅に吹っ飛ばされ、後方に立っているビルをぶち抜いた。 「ガハッ……!?」 「ウオオオオオォォォッ!!」 間髪いれず、ダイナが迫る。 ストロングタイプとなったダイナのパワーは、あまりに強大。 立場が逆転した……一撃をもらうだけで、かなりまずい事になる。 すぐに飛び上がってビルから脱出し、ダイナの攻撃を回避する。 だが……それに対し、ダイナは恐るべき反応を取ってきた。 「セヤッ!?」 「ジュアァァァァァッ!!」 ―――ウルトラマンが、街を壊してどうすんだよ!! ―――全然……何も守れてねぇじゃねぇかよ!! メビウスの脳裏を、かつての仲間からぶつけられた言葉が過ぎった。 彼は、地球での最初の戦いの際……敵の攻撃を防ぐ為、ビルを盾にするという行動を取ってしまった。 人間達を守るというのに、人間達の大切なものを壊しては意味が無い。 メビウスにとっては苦い思い出であり、そして戦う意味というものを学んだ、大切な戦いでもあった。 だからそれ以来、敵と戦う際にはなるべく周囲に被害を出さないようにしてきたのだが…… ダイナが取った行動は、それに大きく反するものであった。 あろう事か、その圧倒的パワーで……ビルを持ち上げたのだ。 無論、ダイナとて人々を守るために戦ってきたのだから、これぐらいの事は分かっている。 それにも関わらず、こんな掟破りの暴挙を取った理由……それは、ここが閉鎖結界の中だからである。 ここならば、建造物を破壊しても何ら問題ないからだった。 「まずい、この大きさ相手じゃ……!!」 相手がでかすぎる……回避が間に合わない。 ビルはメビウスごと地面に激突し、粉塵を上げた。 これならば、かなりのダメージがあるに違いない。 恐らくは、倒しきれた筈……そう思っていた、その矢先だった。 ビルをぶち破り、凄まじいスピードで何かが接近してきた。 それは、火の玉―――全身に炎を纏った、メビウスだった。 「ハァァァァァッ!!」 「なっ!?」 メビウスピンキック。 メビウスは地面に激突する寸前に、ビルへと全力で蹴りを叩き込んでいた。 そしてそのまま、高速回転し……メビウスピンキック状態でビルをぶち抜いてきたのだ。 炎を纏った強烈な蹴りが、ダイナの胴体に叩き込まれる。 今度は打って変わって、ダイナが吹っ飛ばされる番であった。 (っ……ビルをぶち抜いた!? まさか、あんな強引にくるなんて……!!) (危なかった……あと少し遅かったら、潰されてた!! あんなとんでもない攻撃をしてくるなんて……) (*1) 二人のウルトラマンは、相手の強さに息を呑んだ。 これまで、多くの怪獣や宇宙人等と戦ってきたが……その中でも間違いなく、最上級レベルだろう。 ここまでの状況は、両者共にほぼ互角。 どちらが倒されてもおかしくない……そんな状況であった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ベルカのシステムを積み込んだか……これで、五分五分か。」 結界の外。 黒尽くめの男は、眼前で繰り広げられている戦闘を目視していた。 戦力的にはヴォルケンリッターの圧倒的有利かと思われていたのが、そうもいかなくなった。 なのはとフェイトがカートリッジシステムを用いた為に、戦力差が一気に埋まってしまった。 このままでは、どちらが倒れるかは分からない。 ヴォルケンリッター達は、どうにかして結界を破壊出来ないかと考えている。 だが、一対一という状態に追い込まれたが為に、それは出来なかった。 最後の一人……同じく結界の外にいるシャマルでは、これだけの強度を持つ結界は、破壊できないだろう。 そうなると、彼女は奥の手―――闇の書を使用しての魔術を使わざるをえなくなる。 「まずいな、このままではページを……!?」 男がシャマルの方へと視線を向けた、その瞬間だった。 シャマルの背後に、S2Uを構えたクロノが現れた。 彼はその矛先をシャマルに突きつけている……シャマルが押さえられてしまった。 状況的にも実力的にも、彼女がこの状況から脱出する事は不可能である。 ここで彼女を捕まえられるのはまずい。 すぐさま黒尽くめの男は、介入しようとしたが……その瞬間だった。 ドゴォッ!! 「かはっ……!?」 「えっ……!?」 突然、クロノが隣のビルまで吹っ飛ばされた。 予期せぬ乱入者―――仮面の男の蹴りを、まともに受けたてしまったのだ。 黒尽くめの男は、それを見て笑う。 まさか、彼がこんな形でやってきてくれようとは。 これならば、話は別……やり様は幾らでもある。 一方仮面の男はというと、シャマルの持つ闇の書へとその視線を向けていた。 「あなたは……?」 「使え……闇の書の力を使って、結界を破壊しろ。」 「え、でもあれは……!!」 「使用して減ったページは、また増やせばいい。 仲間がやられてからでは遅い……!!」 仮面の男は、シャマルに闇の書を使用するよう言った。 完成前の闇の書を使う上での欠点。 それは、使用するごとにページを失うという点であった。 だが、今は状況が状況……その代償を覚悟の上で、術を使う以外に道は無い。 シャマルは男の言葉を受け、覚悟を決めた。 闇の書を発動させようとする……が。 「いや……ページを減らす必要は無い……!!」 それよりも早く、黒尽くめの男が動いた。 折角埋まったページを、こんな所で消費させるなんて馬鹿げている。 そんなことより、もっといい手がある……男は結界上空へと、手をかざした。 するとその直後……誰もが予想しえなかった、信じられない事態が起こった。 「行くがいい……ベロクロンよ!!」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ガッシャアァァァァァン!!! 「えっ!?」 突然上空から聞こえてきた破砕音に、誰もが動きを止めた。 例えるならば、窓ガラスを叩き割った様な音。 窓ガラス自体は、戦いの影響で周辺の建物のが何枚も砕け散っている。 だが……それが割れたのとは、決定的に違う要素があった。 音の大きさが、全員に聞こえるほどであったという点である。 皆が上空を眺める。 すると……信じられない光景が、そこにはあった。 「空が……!!」 「割れた……!?」 文字通りに、空が割れていたのだ。 割れた空の先からは、赤い異空間がその姿を覗かせている。 空間転移術とか、そんな類の術ではない。 これは……そんなレベルを超えている。 「何だよ、これ……?」 「……まさか、そんな……!!」 「メビウス……?」 ダイナは、メビウスの様子がおかしい事に気付いた。 異常事態を目にしたとはいえ、この驚き方は普通じゃない。 まさか、この現象の正体を知っているのではないだろうか。 すぐにダイナは、事態について問い質そうとするが……次の瞬間だった。 空の割れ目から、咆哮を轟かせ……巨大な生物が出現した。 全身に、まるで珊瑚の様な赤い突起物を生やした怪獣。 暗黒の悪魔が生み出した、超獣と呼ばれる生物の一匹―――ミサイル超獣ベロクロン。 メビウスはその姿を見て、言葉を失った。 嫌な予感が的中してしまった……あの悪魔がこの世界に来ている可能性は、勿論考えていた。 だが、それにしたって……復活するのが早すぎる。 「ヤプール……!!」 戻る 目次へ 次へ
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「・・・全システムのリカバリー、完了しました。状況図、出ます。」 その頃、アースラのブリッジでは・・・ アヴァロンのドルイド・システムによって通信系の機能を回復させ、 艦内部の被害状況がメインモニターに映し出される 「・・・副動力炉のエネルギーパイプ損壊!第一、第二、第三、全てのデータベース大破! 居住区の一部にて火災発生!メイン転送ゲート使用不能!それと・・・これは!? 第一危険物保管庫の侵入者探知システムが完全に破壊されています!!」 「・・・そこは確か彼のデバイスを保管していた・・・!?第二留置室は!? 状況は、どうなっているの!?」 リンディが慌てて管制員に問いかける 「・・・第二留置室の警備に当たっている局員達の生体反応は感知しているのですが・・・ こちらからの呼びかけに応答しません。現在監視モニターの復旧作業を・・・完了しました。 メインモニターに出します」 メインモニターに映し出された映像を前に、ブリッジに居た全ての者達の表情が凍りつく・・・ 留置室を警備していた局員全てがバインドで繋がれ身動き一つ取れず、更に 留置室内部で朱雀を拘束していた筈のベッドがもぬけの殻となっていたのだ・・・ 「・・・やられた。奴は、八神朱雀は!?艦内のサーチャーで探知出来るか!?」 ルルーシュが管制員に問いかける 「・・・駄目です!探知機能は正常に稼動していますが、ジャミングによる探査妨害で 艦中央部の生体反応が探知出来ません!!」 「ちぃっ・・・!第一部隊は直ちに艦中央部に向かい、逃走した八神朱雀、並びにそれの 手引きをした物達の捕獲、もしくは排除を行え!!第二部隊は居住区に向かい、内部の消火、 及び負傷した局員の救助と避難誘導を頼む!!両部隊共に局員の人命救助を最優先に 考え行動せよ!!シャーリー。アヴァロンの救護班、医療班、技術班をこちらに回せ!! アースラ内部の応急処置と負傷した局員の救護をさせる。急げ!!」 『了解!!』 ルルーシュの命を受け第一、第二部隊はブリッジを飛び出し、シャーリーは救護の為の 人員を送り出す為に転移ランチャーを起動させる 「・・・ブリッジ、応答して!!ブリッジ!!」 直後、ブリッジにカレンからの緊急通信が入る 「・・・カレンか!今何処にいる!?」 ルルーシュが問いかける 「良かったぁ。やっと繋がった・・・って、ルルーシュ!?貴方一体今まで何をしていたの!? 八神朱雀が脱走したっていうのに何で留置室から・・・」 「・・・そんな事はわかっているっ!!俺はお前が今何処にいるか聞いているんだっ!」 「・・・救護室よ。私はクロノ君達と一緒に負傷した人達を救助してたんだけど・・・ その間になのはさんとフェイトさんが彼等と遭遇して・・・」 カレンの口からなのはとフェイトが朱雀達に襲われ、負傷したいきさつが語られる・・・ 「・・・それで、なのはさんやフェイトさんは!?まさか命に関わる様な状態では・・・!」 リンディは青ざめた表情でカレンから二人の現在の容態を聞きだす それを尻目にルルーシュは管制員にアースラ内部の見取図をサブモニターに展開させ 朱雀達の逃走経路を模索していた (・・・カレンの話では今回の犯行は単独犯によるもの・・・保管庫からランスロットを奪い・・・ 留置室に居た八神朱雀を連れ去り逃走・・・救護室を通過し・・・その先は・・・まさか・・・) 「・・・非常用転移ゲートは?生きているのか?」 ルルーシュが問いかける 「・・・はい。非常用転移ゲートの動力は予備系統からの供給を受けていますので現在も 正常に稼動しています。ですが、非常用転移ゲートは艦長やエイミィの許可が無ければ 使用出来ない様になっています。ですから事実上使用・・・」 「・・・分かった。有難う・・・」 ルルーシュは管制員に礼を言う。その直後、彼は自身の首飾りを外し右の手の平の上に据える 「・・・ガウェイン、頼む」 (Yes,My lord.Device mode,set up) ルルーシュがそう言うと彼の右手にある白銀の錨の様な小物から声が発せられ 直後にその小物は光と共に勇壮な白銀の三叉の槍へと変貌し、彼の手に握られる 「ガウェイン、目標は非常用転移ゲートだ。座標は分かるな?」 (はい。ドルイド・システム起動。転移先の座標を入力、監査開始・・・ 転移先の環境、並びに次元交錯線に異常無し。いけます。) 「・・・よし、では行くぞ。」 (Yes,My lord.dimension shift) ルルーシュがガウェインを前方にかざし、意識を集中する やがて彼の足元に魔法陣が展開し、穏やかな光を発していく・・・ 「・・・ルルーシュさん、私は救護室に行きます。ここの指揮は・・・ってルルーシュさん!?」 なのは達の身を案じたリンディがこの場をルルーシュに任せ救護室に向かおうとした矢先・・・ 彼が転移魔法を展開している事に気付き、驚く 「リンディさん、私は非常用転移ゲートへ向かいます。後の事は頼みます」 「非常用転移ゲートって・・・あそこは私やエイミィさんの転移コードが無ければ・・・」 「・・・この状況で今更そんな物、信用出来ませんよっ!!」 ルルーシュはリンディにそういい残し、転移法陣ごとその場より消失した・・・ ルルーシュは瞬時に非常用転移ゲートの直ぐ目の前まで転移する。だが・・・ 「・・・ふっ、遅かったな・・・」 彼の目の前にジェレミアが立ち塞がり、その向こうの転移ゲートでは 既に朱雀が転移の発動準備に入っていた (・・・やはり・・・) 自らの予測が当たっていた事にルルーシュは苛立つ 「ジェレミアさん!今助けに・・・」 「・・・無用だ。貴様は先に行け。」 朱雀の好意をジェレミアが突っぱねる 「でも・・・それでは・・・」 「いいから早急と行けっ!!」 「えっ!?ジェレミ・・・!!」 ジェレミアは強引に朱雀を転移ゲートの上に押し出し、そのまま転移させてしまう・・・ 「ちぃっ!!・・・貴様、何者だ・・・?何故奴に手を貸す?貴様は奴とどういう関係・・・」 「・・・答える必要など無い・・・」 「・・・何っ?・・・!?ちぃっ!!」 ジェレミアがルルーシュの問いを拒絶した直後・・・ 彼はバインドを展開しルルーシュを縛り上げてしまう。しかし・・・ (Dimension slip) ガウェインがそう言い放つと、ルルーシュに掛けられたバインドの存在次元をずらし、 バインドを無効化してしまう 「・・・話し合いの余地は無い、という事か・・・ならばっ!!」 (Graviton lancer) 意を決したルルーシュがガウェインの刃先に重力波を発生させる ジェレミアとの間合いを計り、彼に斬りかかろうとした、その時・・・ 「・・・ふっ・・・」 ジェレミアが不敵的な笑みを浮かべ右手に魔法陣を展開。 そこから衝撃波が発せられ、ルルーシュの真上の天井部分を撃ち抜く 「・・・何っ!!?」 衝撃波によって天井が破壊され、ルルーシュは崩れ落ちる瓦礫に飲まれていく・・・ 「・・・ふっ、他愛も無い・・・では、さらばだ・・・」 ジェレミアはそういい残し、転移ゲートを起動させその場を離脱していった・・・ (Gravity wall) ルルーシュは咄嗟に重力障壁を展開し、自身に襲い掛かる瓦礫をすんでの所で 受け止め、そのまま周囲に弾き飛ばす 「・・・くそっ!舐めた真似を・・・!!」 彼がジェレミアに対し怒りを顕にしていた、その時だった 「・・・ルルーシュ、大丈夫か!?」 リンディより連絡を受け第一部隊が彼の許へと駆けつけてきた 「・・・済まん、対象を取り逃がした。俺の失策だ・・・」 ルルーシュが彼等に詫び、その場に居た物達全てが落胆の色を見せる 「・・・ともかくこのままにしては置けん。アースラには第二、第三部隊を残し 艦の修理と負傷者の救助を引き続き行わせる。我々はアヴァロンに移乗し 第97管理外世界に直行。八神朱雀の追撃、並びに彼の妹である八神はやての 身柄の確保を行う。いいな?」 『了解!!』 ルルーシュの言葉に皆が賛同し、彼等はブリッジへと向かっていくのだった そして一方・・・ アースラからの脱出に成功した朱雀やジェレミアはその後数回の転移を繰り返し ようやく朱雀の家の近くにある公園にたどり着く 「・・・ふうっ、ようやく辿り着いたな・・・」 ジェレミアが溜息混じりにそう漏らす 「ええ、そうですね・・・。すみませんジェレミアさん。僕は妹の所へ戻りま・・・」 「・・・待て」 朱雀が急ぎはやての許へ戻ろうとするのをジェレミアが制止する 「戻ってその後どうするつもりだ・・・?今の貴様に妹を救う手段があるのか? 闇の書による干渉で貴様の妹は余命幾ばくも無いのだぞ」 朱雀はハッとし、顔を俯かせる 「・・・そうだ。はやては・・・僕は、どうすれば・・・?」 「・・・まだ、打つ手は有る」 「えっ!?それは、本当ですかっ!!?」 ジェレミアの意外な発言に朱雀は思わず大声を上げてしまう 「・・・闇の書だ・・・」 「・・・えっ?」 「・・・聞いたと思うがアレは元々は魔術を行使する為に生み出された触媒だ。 それ故アレにはその創始者や歴代の持ち主達が行使していた様々な秘術やそれに関する情報が 記録されている・・・。貴様達がこれまで蒐集という行為で蘇らせて来た闇の書のページ・・・ もしかするとその中に貴様の妹を救う手立てが記されている、やも知れん・・・」 「・・・ですがアレに書かれている文字は僕には読めません。それにもしあの文字を読めたとしても 魔術を行使する為のイメージを浮かべる事が出来ません・・・」 朱雀はジェレミアに対しそう反論する 「・・・”読む”のでは無い。”取り込む”のだ・・・」 「取り込む、って・・・、それは一体・・・?」 「魔力にはその”モノ”の情報、つまり記憶を封入し保存するという性質を持っている。 闇の書もまたその例外ではない。闇の書の魔力を貴様の持つ能力、”デヴァイサー”を用いて 吸収し、その魔力をランスロットのドルイド・システムに通し解読を行わせ その上でそれらの情報を貴様の頭に叩き込めば良い」 「そんな事が、本当に出来るんですか・・・?」 朱雀は疑いの目を隠さずにジェレミアを問い詰める 「・・・貴様は先程、アースラ内部で接触したあの少女の記憶に触れたのでは無いのか?」 朱雀はなのはの魔力を吸い取った時に見た彼女の記憶を思い出す 「・・・そんな、あれが・・・、僕の・・・?」 朱雀は目を大きく見開いてジェレミアを見つめる 「そうだ。他者の魔力を通じそれに込められた記憶や情報を我が物とする・・・ ”デヴァイサー”の応用だ。我々はそれを”蒐集行使”と呼んでいる・・・」 「蒐集・・・行使・・・」 朱雀はジェレミアの放った言葉を反芻する 「・・・後はその知識を用い貴様の妹を救い出せば良い。どのみちそれが出来なければ 貴様の妹は果てるしか無いがな・・・。話は以上だ。私は他にすべき事がある。後は・・・」 「・・・待ってください・・・」 立ち去ろうとしたジェレミアを朱雀が制止する 「・・・僕と、妹には・・・お世話になってきた人がいるんです・・・。グレイ、という人なんですけど・・・ もし、もしも貴方がその人に出会う事があったら・・・僕の代わりに、有難うと・・・ 伝えて、もらえませんか・・・?」 「・・・何を訳の分からん事を言っている・・・?気でも振れたか・・・?」 ジェレミアは一瞬驚いた表情を見せ朱雀に問いかける 「・・・いえ、何でもありません、忘れて下さい。それじゃ僕は行きます。 ジェレミアさん、有難うございました・・・」 朱雀はジェレミアに礼を言い、その場から立ち去るのだった 「どうやら気付いていた様だな・・・あの男は」 付近に隠れていたヴィレッタがジェレミアに話し掛ける 「ああ、その様だな・・・」 「・・・どうしたジェレミア?情でも移ったか・・・?」 「・・・否定はせんさ・・・。だが、私、いや我々にはやらねばならぬ事がある・・・ それを忘れたつもりは無い。案ずるな。」 「・・・そうか、ならば良い・・・」 (・・・そうだ。やらねばならぬ・・・”11年前の復讐”を、何としても・・・!!) ジェレミアは苦虫を噛み潰した様な表情で立ち去る朱雀を眺めていた・・・ 朱雀はそのまま自分の家の前へと帰り着く。その姿を見かけたザフィーラが驚き 朱雀の許へと近づき問いかける 「すっ、朱雀様!?ご無事で・・・!?」 「済みません、ザフィーラさん。何とか、帰って来ました。」 「良かった・・・!!ともかく、今ははやて様の許へ・・・!」 「待てっ!ザフィーラっ!!」 朱雀の帰還に安堵したザフィーラが彼をはやての許へと案内しようとした、その時・・・ 突如として響く声に驚き、立ち止まる 「シグナムさん・・・」 シグナムが家の玄関から姿を現し、朱雀の許へと近づく。そして・・・ 「なっ・・・!何をするのだシグナム!?主に向かって・・・!!」 シグナムが突然レヴァンティンを朱雀の眼前に突きつけ、ザフィーラを驚愕させる 朱雀はそんなシグナムを毅然とした態度で見つめていた 「申し訳ありませんが、貴方をはやて様の許へとお連れする事は出来ません。 私は”朱雀様よりはやて様を死守せよ”との命を受けております。今の貴方がはやて様の 味方であるという確証はありません。どうかお引取りを。」 「何を言っているのだっ!?朱雀様に向かって・・・」 ザフィーラは声を荒げてシグナムに反論する 「黙ってろっ!!もし貴方がここを通りたいというならば私を討ち倒してからにして頂きたい。 それが私からの回答です」 シグナムは朱雀に敵対する態度を崩さず、彼を睨みつける・・・ それを見た朱雀は左手を突き出し、そして・・・ 「すっ、朱雀様っ!?何を・・・!?」 朱雀はレヴァンティンの切っ先を左手で握り締める。彼の左手から血が流れ、 腕を伝っていく・・・ 「シグナムさん、分かってます。ですが今は僕をはやての許へと連れて行って もらえないでしょうか・・・?」 朱雀がシグナムに問いかける 「お断りします。貴方がはやて様を時空管理局の者達に引き渡す可能性がある以上、ここを・・・」 「そんなつもりはありません。彼等のやり方でははやては助かりません。だから・・・」 「信用出来ません。どうしてもというとなら、私を・・・」 シグナムはそれでも朱雀に対する疑念を持ち、彼の前に立ち塞がる そんな彼女に業を煮やした朱雀は、彼女の頬をパン、と叩く・・・ 「朱雀様・・・?」 突然の朱雀の行動に驚き、呆ける二人・・・ そんな二人を朱雀は怒鳴りつける 「・・・いい加減にしろっ!!僕ははやてや皆を助けたいからここに戻って来たんだっ!! 主とか下僕とかじゃない!!はやてや・・・皆は、僕の家族だからっ!! 皆を・・・見捨てるなんて出来ないから・・・だからっ、僕はっ!!」 「朱雀様・・・」 「そんなに僕が信用出来ないなら僕を殺せばいい!!だけど、僕は、諦めないっ!! シグナムさんにどう思われていようと、はやてや・・・シグナムさん・・・みんなを・・・必ず・・・ 助け出してみせるっ!!」 朱雀は強い覚悟を持ってシグナム達を見つめていた・・・ そんな朱雀の想いをシグナムは真摯に受け止め、レヴァンティンを鞘に収め、朱雀の前に跪く 「申し訳ありません、朱雀様。処分は如何様にでも・・・」 シグナムは朱雀に詫びる 「・・・いえ、僕もシグナムさんを殴ってしまって・・・本当に済みません・・・ ともかく今ははやての所へ・・・」 「畏まりました・・・こちらへ・・・」 朱雀、シグナム、ザフィーラははやての部屋へと急ぐ 朱雀がはやての部屋へと到達しドアを開けた時、ヴィータとシャマルが泣きながら 朱雀の所へと抱きついてきた 「朱雀っ・・・すざくぅっ!俺・・・俺・・・!!」 「朱雀さんっ!!良かった・・・本当に良かった・・・!!」 「二人共・・・本当に済まない・・・それで、はやては・・・?」 「はい・・・こちらです・・・」 シャマルによりはやてのベッドの前に案内される朱雀 そこには呼吸を乱し憔悴したはやての姿があった・・・ 「朱雀兄ぃ・・・?」 はやてが朱雀に問いかける。 「ごめん、はやて。帰って来るのが遅れて・・・、本当に・・・!」 朱雀ははやての両手を掴み彼女の言葉に応じる 「・・・ううん、ウチは大丈夫や・・・。朱雀兄ぃや、みんながいてくれるだけで・・・ウチは、それ・・・」 「もういい、今は休んで。お前の事は、必ず、僕が助けるから・・・」 「・・・大丈夫やて。ウチは・・・」 「・・・僕を、信じて・・・」 朱雀に心配を掛けまいとして嘘を言うはやてであったが、朱雀はそれを無視し、 はやてを勇気付ける 「・・・うん、ありがとな、朱雀兄ぃ」 「ともかく、今は休んで、いいね?」 「・・・うん」 朱雀ははやての後頭部に右手をあて、魔力を少しだけ吸収し、眠りにつかせた その後シグナム達の許へと振り返り、尋ねる 「シグナムさん、闇の書を僕に貸してもらえませんか・・・?」 朱雀の意外な発言に一同は驚く 「闇の書を、どうするおつもりですか・・・?」 シグナムが尋ねる 「闇の書に書かれている秘術を解読し、妹を助ける手立てを探します」 「そっ、そんな・・・!まさか闇の書に直接蒐集行使を!?危険です!! そんな事をしたら精神汚染を起こす可能性が・・・!」 シャマルが慌てて朱雀を止めようとするが、朱雀は冷静に彼女を説得する 「ですが妹を助ける手段がこれしか無いのも事実です。御願いです、やらせて下さい」 「でも・・・!」 「僕を、信じて下さい・・・どうか、御願いします・・・」 朱雀は皆に頭を下げ懇願する。それを見たシグナムは彼に闇の書を差し出す 「・・・シグナム!?」 「いいのだ・・・!朱雀様、貴方に全てを託します。どうか、はやて様を・・・」 シグナムから闇の書を受け取り、朱雀は頷く 「いくぞ、ランスロット。頼むぞ」 (はい、我が主。ドルイド・システム起動。闇の書よりの魔力を吸収、 全情報の解析、並びに翻訳を開始します) 朱雀は闇の書に意識を集中させ、少しずつそれの魔力を奪っていく・・・ その魔力をランスロットに通し、情報解析を行わせる 「ぐっ、ぐあっ・・・ぐあああああああああああああっ!!」 朱雀の頭の中に余りにも膨大な情報が流れ込み、激痛が走る (ちっ、違う・・・これも・・・これも・・・違う・・・) 朱雀は激痛に耐えながら、必死にはやてを救う手段を探していた、そして・・・ (・・・これなら・・・もしかして・・・!!) はやてを助ける手段を見つけ出し、闇の書を振り落とす 「ぐっ・・・!!はぁっ、はぁっ・・・!!」 頭を抱え苦しむ朱雀。その様に慌てて4人は朱雀の許へと駆け寄る 「朱雀っ!!大丈夫かっ!?」 ヴィータが不安そうに朱雀に尋ねる 「・・・大丈夫だ、済まないヴィータ。それよりも少し離れてもらえるか? はやてを助ける手段を見つけたから、試してみたいんだ」 「ホントか!?ホントに・・・はやてが助かるのか・・・!?」 ヴィータの問いに朱雀は首を縦に振って頷く そしてはやての前に歩み寄り魔法陣を展開。魔法の詠唱に入った 「・・・大気と冷気の英霊よ。我橋渡しとなり願うは婚礼の儀式。 汝ら互いに結びつき、其の四方五千において凝固せよ・・・」 朱雀の魔法詠唱と共にはやての身体が宙に浮かび上がり、 やがて眩い光にはやてが包まれていく・・・ 「これは・・・!?まさか空間凍結魔法!?そんな・・・!? 朱雀さんが・・・これほど高度な魔法を使いこなすなんて・・・!」 シャマルが驚き、声を上げる 「んな事どーでもいいよ!!それより、はやては、ホントに助かるのか!?」 ヴィータがシャマルに尋ねる 「・・・助かるわ・・・。けど・・・」 やがて光が収まり、辺りが静まり返る・・・ だが、はやてが忽然と姿を消していた・・・ 「えっ・・・?はやては・・・?はやては、どこに・・・?」 「・・・はやては・・・ここだ・・・」 朱雀はヴィータに自身の手の平程の大きさの青白く輝く結晶を手渡す 「・・・おい、朱雀・・・冗談だろ?はやてが、こんな・・・」 「いや、これが、はやてだ・・・」 朱雀はヴィータに悲しそうな顔を向けそう言った 「・・・何でだよ・・・。何ではやてがこんな姿になんなくちゃいけねーんだよっ!? 答えろっ!朱雀っ!」 逆上したヴィータが朱雀に掴みかかり、それをザフィーラやシャマルが慌てて押さえ込む 「ヴィータちゃん落ち着いてっ!!仕方が無いのっ!!こうしなければはやてちゃんが・・・!!」 「だから何でなんだよっ!?何でこんな・・・!」 「落ち着けっ!!」 暴れまわるヴィータをシグナムが一喝する 「シグナム・・・」 「シャマルの言うとおりだ・・・。はやて様の身体は深刻な魔力不足で窮地に陥っていた・・・ それを朱雀様は・・・はやて様の肉体の時間経過を停止させ、身体の魔力負担を無くしたのだ・・・ そうしなければ・・・はやて様は・・・いずれ・・・朽ち果ててしまう・・・」 シグナムは涙を流しながらヴィータに説明する 「そんな・・・じゃあ、はやては・・・このまま、なのかよ・・・?」 ヴィータは震えながらシグナムに問いかける 「・・・そうだ。我らが闇の書の蒐集を果たし、はやて様が闇の書の真の所有者になるまでは・・・」 「そんな・・・んな馬鹿な事があるかよっ!?何で・・・はやてが、こんな・・・!! はやて・・・はやて・・・はやてぇっ!!!」 朱雀を除いた皆がはやての惨状に絶望し、泣きつくしていた・・・ そして一方・・・ ルルーシュ率いる第一部隊は海鳴市に到達し、朱雀達を捜索していた 「・・・この空間のズレ・・・あの家か」 朱雀の使った空間凍結魔法を感知し、ルルーシュは朱雀達の居場所を突き止める 「よし、あの家を中心にして拘束結界を展開しろ。奴等をここで抑えるぞ。」 『了解!!』 ルルーシュは第一部隊に命じ、朱雀の家の周囲に拘束結界を展開していった 「この感じは・・・」 「・・・まさか」 「・・・ああ、奴等だ」 「そんな・・・こんな所にまで」 「仕方有るまい・・・既に朱雀様の素性が知れているのだからな・・・」 朱雀達5人は、ルルーシュ達の展開した結界の波動に気付く 「・・・私は時空管理局第4特務師団師団長、ルルーシュ・ランペルージだ。5分待つ。 今すぐ武装を解除し、我々に投降せよ。繰り返す、武装を解除し、我々に投降せよ・・・」 ルルーシュは朱雀達に投降を促しながら、第1部隊に朱雀の家を包囲させていたのだった 「許さねぇ・・・アイツ等ぜってぇ許さねぇっ!!まとめてブッ潰して闇の書のエサに・・・!」 「・・・いえ、脱出しましょう」 いきりたつヴィータを制止し、朱雀はこの場よりの離脱を提案する 「だけどっ・・・!!」 「ヴィータ・・・気持ちは分かるけど、今はやてを護る事が出来るのはもう僕達だけなんだ・・・」 「・・・」 ヴィータは黙り込む 「それに・・・僕はもうここの人達をこんな事に巻き込みたくは無い。僕達はこの世界から 離れるべきなんだ・・・」 「朱雀・・・」 「僕達全員ではやての事を護り、闇の書の事も何とかして・・・そして全てが終わったら・・・ 皆でこの家に戻ってこよう。だから、それまで我慢してもらえないだろうか・・・?」 「・・・朱雀・・・うん・・・うん・・・!」 ヴィータは朱雀に抱きつき、泣きながら頷く 「いい子だ・・・。シグナムさん、僕が結界を破壊します。皆はその隙に脱出してください」 「いえ、結界の破壊は私が行います。朱雀様が先に脱出なさってください」 シグナムは朱雀にそう反論するが、朱雀は首を横に振る 「シグナムさん・・・さっきも言いましたけど、みんなは僕やはやての家族なんです。 誰も失いたく無い気持ちは僕も同じですし、それに僕もはやてを残して死ぬつもりは ありません。信じてください。僕の想いと、そして”力”を・・・。」 「・・・かしこまりました。全ては、我らが主の御心のままに・・・」 「・・・シグナムさん。僕達は家族ですよ・・・」 朱雀は苦笑いをしながらシグナムをたしなめる 「あっ・・・すっ、済みません・・・私とした事が・・・」 シグナムは顔を赤らめながら朱雀に詫びる。 「ホント、シグナムって頭かてーよなぁ」 「まぁ、そこがシグナムのいいトコロなんでしょうけど」 「ふっ・・・そうシグナムを責めるな。全ては主を思ってこその事だ」 皆の緊張が一気にほぐれる 「まぁ、いいでしょう。さて、僕は下に行きます。僕が結界を破ったら皆は全力で 上に逃げて下さい。それまではこの部屋で待機です。いいですね?」 「解りました」 「おう!!」 「はい!!」 「承知いたしました」 4人は朱雀の提案を快く受け入れ、それぞれの口調で応答する。それを見た朱雀は 笑顔を見せながら部屋を後にする 階段を下りながら朱雀は結界をどう打ち破るかをランスロットと相談する (・・・前回と違い敵の包囲を打ち破りながらの結界破壊となると、メッサーソードや ハーケン・ブースターでは時間が掛かり過ぎてかえって危険です。推奨出来ません) 「そうなると、変質させるのではなく砲撃系の魔法をぶつけて破壊、という手段を取らなければ ならない訳か・・・」 (はい。それがベストです) 「それについてなんだが・・・ちょっと考えがあるんだけど・・・」 朱雀は自分の考えをランスロットに打ち明ける (・・・それはかなり危険な賭けですね・・・私は推奨しませんが・・・) 「解ってる。でも、恐らくあのルルーシュっていう人は相当な実力を持っている筈だ。 逆にここまでしなければ彼を抜く事は出来ないと、そんな気がするんだ・・・」 (承知しました。では”後”の方の詠唱はお任せください。 朱雀様は”前”の方の詠唱を御願いします) 「ああ、解ってる。行こう、ランスロット」 (Yes,My lord.Divine buster.Stand by ready) ランスロットが朱雀の案を了承し、魔法の詠唱を始める。 「来よ、白銀の風、天よりそそぐ矢羽となれ・・・」 そして朱雀もまた、魔法の詠唱を始めるのだった 「・・・時間だ。ガウェイン、頼む」 (Yes,My lord.Bariiier Jacket,set up) ルルーシュはガウェインに命じ、バリアジャケットを装着させる 黒を基調とし、金色のラインの入った甲冑の様な威厳のある容貌で さしずめ黒の皇帝、という言葉が似合いそうな、そんな姿であった 更に背中には翠玉色の魔力翼を左右対称に3枚ずつ、計6枚展開し 右手の手甲にはランスロットと同じ”ユグドラシル・ドライブ”が組み込まれていた ルルーシュが部下達に突入を指示しようとした、その直後・・・ 家のドアから朱雀が出てくるのを見つけ、身構える (奴一人だけ・・・?他の者達は、中にいるのか・・・?) ルルーシュがそう考えていると突如朱雀が足元と自身の眼前にそれぞれ形の違う魔法陣を展開する 「ランスロット、サポートを頼む。いくぞっ!フレスベルグッ!!」 朱雀の眼前に生成される複数の魔力反応弾。それらが一斉にルルーシュ達に襲い掛かる 「こんな至近距離で広域型魔法だと!?正気か!?くっ、ガウェイン!!」 (Yes,My lord.Dimentional canceller,set up) ガウェインのユグドラシル・ドライブが光り輝き、ルルーシュの前方に巨大な 召還系の魔法陣が形成される。そしてその魔法陣は、朱雀の発した反応弾を 一つ残らず吸い取ってしまう、だが・・・ 「なのはちゃん、済まない・・・。君の魔法、使わせてもらうっ!! 撃ち貫けっ!!ディバイン・バスター!!」 ランスロットがあらかじめ詠唱しておいた魔法・・・ なのはの記憶を奪い習得した直射砲撃魔法ディバイン・バスター・・・ 朱雀は先ほどの魔法陣を解除し、右腕に円環型魔法陣を展開。 右の手の平から膨大な魔力波動が放射される 「何っ!?」 その魔力波動はルルーシュをかすめ、やがて結界上部へと到達する。そして両者は互いに 干渉しあい、やがて結界はディバイン・バスターと共に完全に消滅するのだった 「すげえ。朱雀の奴、いつの間にあんな事が・・・」 家の中で結界が破壊される様を見ていたヴィータは驚き、呆けていた 「驚いている場合ではないぞ。ヴィータ、お前は私と共に敵の前衛の排除を行え。 シャマルは転移ゲートの展開準備を。ザフィーラはシャマルと朱雀様の援護を頼む」 シグナムの指示を3人は頷いて承諾する 「ぜってー、ぜってー、この家に帰ってくる・・・」 「朱雀さんや、はやてちゃんと一緒に・・・」 「あの頃の平穏を、必ずや・・・!」 「では行くぞ。ぬかるなよ!!」 4人は一斉に二階の窓から飛び出し、上空へと飛翔していくのだった 「ちいっ!!先程の第一波はオトリか・・・やってくれる!!八神朱雀の相手は俺がする!! お前達は守護騎士達の排除に当たれ!!いいな!?」 『了解っ!!』 ルルーシュの命を受け、第一部隊がシグナム達と交戦状態に入った 「行くぞガウェイン!!」 (Yes,My lord.Graviton lancer) ルルーシュがガウェインの刃先に重力波を発生させて朱雀に向かい突撃する 「来るぞ、ランスロット!!」 朱雀もまたメッサーソードを抜き取りこれに応戦する ルルーシュ・ランペルージ、そして八神朱雀・・・ 後に”黒の賢皇””白の聖騎士”と呼ばれ、ミッドチルダの歴史に名を残す二人の偉人・・・ 二人の出遭いは、戦いという哀しき形で始まるのであった・・・ 戻る 目次へ 次へ
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